最近は、iPadの「Scrivener」アプリを使って文章を書くのがすっかり習慣になってきた。
はじめは、横書きで書くことにちょっとした抵抗感があった。縦書きこそ“物語”を書く雰囲気に合うという感覚があったからだ。
けれど、数日使ってみると不思議なもので、今度はPCでの縦書き表示の方が見づらいと感じるようになった。
大きなディスプレイで縦書きの文章を読むと、どうも文字の流れがつかみにくい。読み進める方向が上下なのに、目線の移動は左右にもなる。その違和感が気になってしまう。
■ 大切なのは“書式”より“環境”
そこで気づいたのは、縦書きか横書きかが本質ではないということだった。
文章が読みやすく、書きやすくなるかどうかは、むしろ画面サイズや文字の大きさによる部分が大きい。
文字が大きすぎれば、なぜか内容まで子どもっぽく見えてしまうし、逆に小さすぎると、やたらと難解に感じてしまう。
これは文章の内容とはまったく関係のない「視覚的バイアス」なのに、読み手の印象に影響してしまうのだから怖い。
■ PCよりもiPadが向いている理由
PCは万能だが、こと「執筆」に関しては、気が散る要素が多すぎる。
たとえば、ウィンドウの端に並ぶアイコンや通知、作業中の別アプリ。集中力を削ぐ要素がいたるところにある。
その点、iPadは画面もほどよく小さく、余計なものが視界に入らない。Scrivenerのフルスクリーンモードで書けば、まるで原稿用紙に向かっているような感覚になる。
**自分だけの「書く時間」に没頭できる。**これが何よりも心地いい。
■ 文字の見た目で文章は変わる?
文章とは不思議なもので、表示の仕方だけで読み味も変わってしまう。
同じ文章でも、画面サイズやフォント、行間、色調といった視覚的な条件でまったく違う印象になる。
だからこそ、執筆時には「本当にその環境で書きやすいのか」「その見た目が文章のテンポに影響を与えていないか」を意識するようにしている。
■ 結論:今はiPadが一番ちょうどいい
こうして思い返してみると、iPadという限られた空間で集中できる今のスタイルが、自分にとって一番ちょうどいいのかもしれない。
横書きでも縦書きでも、読みやすさ・書きやすさは「視覚の快適さ」によって決まる。
そう考えてからは、PCで執筆することがすっかりなくなってしまった。
■ おわりに:そろそろiPad Proが気になってきた…
最近ではiPad Proが気になっている。
もっと大きな画面、より快適な操作性で執筆がはかどるのではないかと妄想中。
夏の暑さで外出する気になれないこの季節、涼しい部屋で、iPad片手に物書きというのも悪くない。
さて、次はどんな話を書いてみようか──。
