ネガティブな自分が嫌いだった僕が、「思考の癖」と向き合った話



1. 憂鬱な季節と、心の奥の声


最近、朝起きると体が重い日が増えた。窓の外はどんよりとした曇り空。天気予報を見れば「雨」のマークが並んでいる。

「ああ、またこの季節か…」

そうつぶやいた僕の頭は、朝からじんわりと鈍い痛みに包まれていた。どうやら僕は、気圧の変化にかなり敏感な体質のようだ。

春の花粉症が終わったと思えば梅雨の気圧にやられ、夏がくれば猛暑にうんざりする。そうやって一年を振り返ると、ほとんどの季節で何かしらの不調を感じていて、ついネガティブな気持ちになってしまう。

「…いや、これって季節のせいだけじゃなくて、もう完全に僕の思考の癖だよな」

そう認めたとき、心の奥底で「ああ、また始まった」という、もう一人の僕の声が聞こえた。



2. ネガティブ思考は「悪」なのか?


僕は昔から、どちらかというと「ポジティブ」よりも「ネガティブ」な性格だった。

何かを始めるとき、つい最悪の事態を想定してしまう癖がある。

新しい仕事を始める前も、「もし失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったら、迷惑をかけてしまうな」と不安ばかりが募る。

そんな自分を、ずっと「ネガティブな人間だ」と責めてきた。

でも、ある日読んだ心理学の記事に、少し救われるような言葉が書いてあった。

「ネガティブ思考にも、メリットはたくさんある」

ネガティブ思考の人は、リスクを先回りして対策を立てるのが得意で、現実的な判断ができるため、結果的に失敗が少ない傾向にあるのだとか。

「そうか、ネガティブ思考って、必ずしも悪いものじゃないんだな…」

そのとき、長年自分を縛り付けていた鎖が、少し緩んだような気がした。



3. 思考の癖を知り、自分をコントロールする


大切なのは、自分の考え方の傾向をしっかりと知り、その特性を味方につけることだと気づいた。

不安を感じたとき、「これは僕が慎重な性格だから、当然の反応だな」と、まずその感情を認めてあげる。

そうすることで、感情に飲み込まれそうになっても、少し冷静になれる。

特に40代に入ってから、自分の思考の癖がよりはっきりと見えてきた。

「こういう性質だから仕方ない」で終わらせるのではなく、どうすれば自分が楽になれるかを学び、調整していくこと。それが、今の僕にとっての“思考のメンテナンス”だ。

最近は、世の中全体が不安定なニュースで溢れている。

こんな時代だからこそ、ネガティブ思考の人は過剰に反応してしまいやすい。

だからこそ、**冷静な視点と「手放す力」**が大切なんだと、日々感じている。



4. 読者へのひとこと・まとめ


心の疲れを感じたときは、まず「反応しすぎているかも」と気づくことが第一歩だ。

自分を責めるのではなく、ただ「今、ちょっと疲れているんだな」と受け止めてみる。

そして、ネガティブな感情が湧いてきたら、その感情を紙に書き出してみる。

「今日は頭痛がひどくて、仕事が進まないことにイライラしている」

そうやって文字にすることで、自分の感情を客観的に見られるようになる。

体調が悪い日は、無理にポジティブになろうとせず、ただ静かに過ごすことも意識したい。

「弱さを受け入れることが、強さにつながる」

ネガティブな自分も、大切な自分の一部。

それを理解し、うまく付き合っていく。

不器用な僕だけど、そうやって、日々を丁寧に、しなやかに暮らしていけたら、それでいいんじゃないかと僕は思う。