IT後進国にならない為に



※この投稿は2020年当時の文章です。  

現在の内容とはトーンや表現が異なりますが、当時の心境をそのまま残す目的で掲載しています。  

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冷蔵庫が故障してから、購入してから騙し騙し電源の抜き差しをして調子を整えながら2週間という期間をなんとか乗りきり、本日やっと新しい冷蔵庫が到着した。
 冷えない冷蔵庫で我慢して少しぬるめのビールや飲料水で我慢する日々が今日で終わることが嬉しい。それにしても今時購入から、商品の到着まで2週間も掛かるとは、日本のサービスも落ちるところまで落ちてしまった。コロナ禍での影響もないわけではないとは思うが、それでも時間が掛かりすぎである。
 たぶん日本のシステムが一昔前のままで更新されていないことが、原因ではないだろうかと推察する。販売会社が独自の商品管理システムを組んではいるが、さすがにアナログなシステムからは脱却しているだろうが、まだ、アナログからデジタルに置き換えただけの全世代のシステムを未だに使っていることが、スピードに欠けるサービスの低さの原因になっているのだろう。
 メーカーからの商品の納入、店舗への配置、配送、店舗からのお客への再送までをデジタルで管理はしても、その際の手続きをデジタル化したに過ぎず、昔なら書類で処理したのが、デジタルで処理される程度の進化しかしていない。
 処理と処理の間の行程は、マンパワーであり、意思決定も人の決定であり、家電の購入で販売店の社内システムはデジタル化しても、販売の上での顧客との契約プロセスはアナログの紙ベースであり、商品選びから、実際の契約書の作成、会計までに数時間を要することも、未だに普通にあり、他かだか、家電を買うのにお客が払う時間コストが高すぎて、なんて時間の無駄で生産性のない販売システムかとがっかりしてしまう。
 また、処理と処理の間の各部門間の意思決定がマニュアル化されたもので、柔軟性がなく、例えば、今回の私の冷蔵庫の購入でもそうだが、展示品の為もあるが、店舗から一度配送センターに送られ、清掃と再梱包を経ての配送で2週間という具合に、今の繁忙期でもなく、暇で家電の販売がコロナで落ち込んでいて暇なのにも関わらずに、決まったマニュアル期間からは早くはできないとうような、お役所仕事で回っているお粗末さが、今の日本企業にははびこっていることが、生産性の低下や、サービスの低下に繋がっているように思う。
 そのようなお役所仕事(マニュアル仕事、古いやり方の固執)からの脱却、主に働く者の働き方、主に精神面と、しっかりとIT化をして処理と処理を自動化すること、意思決定をAIに任せて全体の流れを最適化するシステムに投資をして真のIT化をしないことには、生産性の向上、国際競争力を維持することは難しいだろう。
 今の日本はIT後進国になろうとしている。いつまでの産業も社会も行政もどこもITが遅れていて、先進国とは言えない状態になっている。そのことに気がついていない政治家や企業人が少なく危機意識もないことが、残念でならない。
 今回のコロナ禍で少しはIT化が進んだし、もっとITに投資をという動きも少しはあるようだが、全然足りないように思う。もっと効率的で生産性の高い仕事をすること為に、IT化の必要性と、人々の働き方の意識変化は不可欠である。その二つが、コロナ禍によってもたらされようとしている、不幸の中の幸を積極的に活用して社会変革が起きてほしいと思う。
 冷蔵庫を得るのに、2週間もまたされる、家電購入に数時間も掛かるようなお粗末な国でいてほしくない、IT化を推進して快適な社会を作っていくべきではなか、特に、IT化が進んだ現代社会では時間のコストはなにより価値が高く、今時、週週間、数時間など時間的コストが必要なのは、人々が許容できない認識に変わってきている。
 そんな中、IT化の遅れた社会はストレスでしかない。早急なIT化をこの期に強力に推し進めて欲しいものだ。

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