不思議な夢を再び


 不思議な夢を再び見た。いまは五月二日の零時過ぎ。前回見た夢は四月の二十六日の夜中のこと。丸一週間ぶりの今日に再び不思議な夢を見たのだ。
 軽く前回の夢のおさらいを話すと、前回は奇妙にも夢の中で寝ている夢で、場所はどこか病院みたいな場所で、寝かされている。そして、わたしの左足だけが勝手に夢遊病患者の様に自分の意思とは関係なく動き回り、夢の中で寝ているわたしは寝ていながらもそれを生々しい感覚でもって鮮明に認識していて、現実の世界で起きてからも左足の感覚がおかしく、夢の世界で左足だけ勝手に動き回っていた感覚の名残が残っていたという夢の話だ。そして、その様な夢を以前も忘れていたが何度も見ていると夢から冷めた後、直感的、本能的とでも言うか、わかったとブログでも書いた話だ。
 それから一週間後、今後もこの事を追跡していくとブログでは締め括っていたが、こんなにも早くに実現するとは思わなかった。
 今回は眠りに着いたのは、二十一時と早い就寝。夕方の早い時間から晩酌をしたので、普段より早く床に着いたのだ。
 今回の舞台は、わたしの祖母の今はない古い家。何故かまた、わたしは夢の中で寝ている夢だ。そして、寝ているのはわたしひとりでない。祖母の家の居間でわたしと妹と兄、母とが川の字になって横になっていて寝ていた。
 わたしは夢の世界を認識し始めると、何かが変だと次第に感じ始めた。すぐには何が変なのかわからなかった。始めはみんな寝ているのだが、ひとり、また一人と眠りから冷めて、私だけが寝ている状態になる。それから、従姉妹も泊まりに来ていたのか、居間に入ってきて、わたしの兄と話し出す。
 「 面白い映画だったよ。でも、映画を一気に観たのなんて久しぶり。いつもは、全部観れないもの」と従姉妹が兄に言う。
 母も妹も起きていて、何やら近くにいる気配を感じている私がいた。
 そして夢の中で時間が経過するに連れて、異変を感ずいてきた。
 それは、居間で寝ているわたしの両足が太鼓の様にリズミカルに床を打ち鳴らしているのだ。打ち鳴らす両足の振動に引っ張られるかのように、今の中を右に左に、ずれ動いている。その時、祖母が居間に入ってきて寝ているわたしに言うのである。
 「 寝垢が付いてる。寝垢を取らなくちゃ。」と祖母はいい何処かから薬の瓶を取ってきてわたしに飲ませるのだ。
 祖母は何でもない様な雰囲気で寝ているわたしの口を開けさせ一滴の薬を瓶から垂らした。
 わたしは寝垢ってなにっ。寝ているわたしのこの両足が勝手にバタついている事を言っているのと、思った。
 近くに居ることを感じる、母も兄も妹も、従姉妹も、特に大したことでも無いように普通に過ごしている。
 そんな中、わたしは夢の中の夢で、両足がリズミカルに勝手に動いている現象の感覚がどんどん鋭くなてくるのを感じるのだ。次第に床を叩く振動で両足が痺れてくるのを感じるのである。
 夢の中で寝ているのに、勝手に両足が動き、夢の中で起きてないのに両足が勝手に動くのを認識していると、この様な体験は、前も夢で見たと前回の夢を夢の中で思い出すのであった。
 そうなってくると、恐怖感が急に心をざわつかせた。わたしは、居間の中を右へ左へと、次第に勢いが激しくなる勝手に動く両足が、自分の意思は関係なく動かされる無抵抗な状態が、操り人形にでもなった気分になり、
 「 うぁあぁぁーーっあぁっ」と、大声で唸った。
 その瞬間に、両足は逃げるかの様に足をバタつかせて、居間の壁に突っ込む様にわたしを引きずって打つかっていき、壁に足が衝突する。
 それでも夢の中のわたしは起きることなく眠ったままだった。そして、母がわたしの側に来て言うのである。
 「 あぁ、この壁から逃げてった」と普通でなんてことない様に言った。
 わたしは何なんだこと現象はと、恐ろしくなって、夢から醒めようと意識を集中させる。これは夢なんだ、起きなくては強く思った。
 その直後、不意に現実世界での肉体の感覚が次第に鋭敏になってきて、覚醒していく。
 両足は掛け布団からはみ出していて、表面の皮膚は冷え切ったような感覚なのだが、骨というか筋肉と言うか、足の内部はジンジンと痺れながらも、内部に熱を持ったような感覚があった。
 それから次に感じたのは両腕の感覚であった。奇妙なことに両手を頭の後ろに組み敷くように、夢の中でそうして居たように実際に現実世界で寝ていたことである。
 これには驚いた。なぜなら、枕のない場所でなら、枕がわりに頭の後ろに両手を組み敷くように寝たりするが、ベットではそうやって寝た試しがない。
 寝る前に何かテレビでも観ていて、その時に枕の上で両手を組み敷き高さを出しながら、寝落ちしたような経験はあるが、寝る前にそのような行為をした覚えはない。
 だから、寝てから無意識で両手を組み敷いたのである。夢の中と同様に。
 これには驚かされたし、初めての寝相だ、寝ながら両手を組み敷くのは。こんな経験はいままでに無い。
 夢の中と同じ格好をして寝ている。夢の中で起きたことの感覚も残っている。それなら現実世界の足は夢と同じようにリズミカルに両足をバタつかせていたのであろうか。
 どうなっていたのだろうと不思議な気持ちになる。
 前回に続き、足が勝手に動く奇妙な夢を鮮明な感覚の残り香付きで覚えている不思議な体験をしたので、書き記しておくことにした。
 夢としたら、いい夢でなく、悪夢に近い夢なのでもう経験はしたくないが、こうも早い周期で似たような夢を立て続けに見るのは、何かあるのではと恐ろしくなる。
 わたしの身にいったい何が起きているのだろうか。この様な夢を見るのは、何か身体の不調を夢で知らせる様な類の正夢なのだろうか。
 今後も、夢の出来事が続くかもしれないので、忘れずに記録しておくことにするが、
もう見ないことを願いたい。