良い習慣が身につかない理由

良い習慣が身につかない訳
 人生をより豊かに良いものに変える為には、どれだけ良い習慣を身につけられるかどうかだと自己啓発本では常套句として何度も目にした人も多いと思う。
 そして自己啓発本で気持ちを高めて、いざ良い習慣を得ようと始めてみても三日坊主になってしまって身につけられなかったというをよく耳にする。
 良い習慣を身につけられなかった人は、何がいけなかったのだろうか。
 それは習慣化したいことを、なぜ身につけたいのかという、自身の中の確固たる価値観まで昇華できなかった為であると、私は考える。
 誰の言葉しらないが、有名な言葉に、 『心が変われば、態度が変わる。 態度が変われば、行動が変わる。 行動が変われば、習慣が変わる。 習慣が変われば、人格が変わる。 人格が変われば、運命が変わる。 運命が変われば、人生が変わる』  というのがある。
 この言葉の通り、心が変わり、態度(価値観)が変われば、行動が変わり、習慣が変わる。習慣が変わると人格も変わって、運命、人生も変わって、より豊かな良い人生に変えられるというのには、誰もが同意するところだ。
 この文章の態度(私の解釈では、価値観)が重要で、ここが身につかない限り、習慣化できないというのが、私の主張だ。
 では、なぜ心が変わり、態度(価値観)変わるに躓いてしまうのか。
 それは、心を変えると言うが、心は移ろいやすく、人所に心を留めているのは、非常に難しく、良い習慣の為に、心を高める作業は、大変な意志力のエネルギーを消費するからである。
 一日、二日なら、意志力のエネルギーは注げるが、三日以上となると、意志力が途切れるので、故に、三日坊主になってしまう。これは必然だ。
 三日以上続けられる人もいるが、それでも意志力だけに頼る良い習慣化作業は、エネルギーの消費が激しい為に、どんなに意志力にエネルギーがある人でも、価値観にまで昇華できなければ、早晩、身につかずに止めてしまう。
 価値観にまで昇華させるには、自身の体験を通して、真に心からこの習慣が必要で身につけなければならないと、身にしみて初めて、価値観にまで昇華できる。
 自らの経験として、身にしみるには、ふた通りのパターンがある。それは、身につけたい習慣の、成功体験を通してか、失敗体験を通してのどちらかだ。
 成功体験は、習慣化したいことを実行できたことで、生活に良い影響を得た成功体験を通して、この習慣は、心から身につけるべきと実感した時。
 失敗体験では、習慣化したいことが、できなかった為に、負った不利益を見にしみる事で、心から身につけれれる。
 つまりは、自身の体験、成功、失敗を問わずを、経験の中でしか、習慣化は獲得できないのである。
 習慣化できない、身につけられずに失敗する人は、圧倒的に、この習慣化の為(価値観にまで昇華する)に必要な成功・失敗の経験が足りない為に、身につけられないのである。
 それでは、価値観を身につけるには、どのような方法があるのか。
 前述の有名な文の通り、心から態度(価値観)を変える方法と、まずは行動を変えることで態度(価値観)変える、二つの方法がある。
 心から価値観を変える方法は、意志力のエネルギーが多く必要な方法なので、継続することが難しいという欠点を持つ。
 まず行動することで、価値観を変える方法は、生活の中のやらなければならない事として、やることリストなどに強制的に入れて、意志力を用いずにシステム化したことで、強制的に行動に移させて、そこから価値観まで昇華させる方法だ。
 この方法の特徴は、継続は比較的できる傾向があり、また、習慣化したい行動を先に取るので成果がでやすいが、行動の目的、なぜこの行動をしたいのか、つまり、価値観の部分の意識の刷り込みが薄い分、一度、行動を忘れると、何の為にしていたのか、なんでこの行動が必要なのかの、根っこの部分を忘れたり、心に残らずになってしまい、途切れたら最後で、やめてしまうという欠点がある。
 なので、私が推奨するのは、行動、心の両面からのアプローチの手法をオススメする。
 それは通常は、行動から価値感を促す方法を用い、価値観を身につけるべく、経験を積みながら、時折、日記などで、振り返りながら、心から価値観に訴えることをすることで、片方の手法だけでは、欠点だったことが、相互に補い合うので、片方の手法でやるより習慣化に成功する確率は高まるだろう。
 良い習慣が身につけられないと、何度も挫折している人は、是非とも、心と行動、両面からのアプローチで、良い習慣を身につけること行っては、如何だろうか。