仕事での課題、新しく学ぶこと等、初めて未知の分野のことに取り組むことは難しく、多くの人にとってハードルが高いことである。
そんな新しく取り組むことを挫折なく乗り切るためには、「問題を切り分ける」という考え方が役に立つ。
初めてで複雑なこと、範囲が広いこと、難易度が高いこと 等は、難しいそう、どうすればいいのだろうか等、漠然としてしか問題を捉えることができない為、難しさが先に立ち先に進めなくなり挫折する。
そんな時、初見の難しい課題に対して、役立つのが問題を切り分けるという考え方だ。それは簡単な概念で要は課題を達成するための手順なり、必要なことなりを、小さな事柄にまで落とし込み単純化することで、小さく細分化された課題は安易なモノの集合になり、難しかった課題を、簡単なことを一つ一つこなすだけの作業にまで落とし込むという手法だ。
人間は複雑なこと、難しいことを、一度にすることはできない。複雑で難しい問題を切り分け一つの事に絞らないことには、手順も必要なことも関係性も見えてこずに、何から手をつけていいかわからずに手が止まってしまう原因となる。
問題に取り組む際に挫折してしまう最大の要因は、複雑で難しいことでも処理(理解)をできると自分の脳力を過信してしまったり、あるいは、課題のその難しさから能力を過小評価して、やる前から自信を失う場合である。
どちらの場合も複雑で難しい課題に内包する切り分けられる、大事の中にある小事に目を向けられることができれば、問題を切り分けることができるようになる。そうなれば後は、一つ一つステップを積み上げていくだけである。
新しく学ぶことは誰にとっても複雑で難しいことである。例えば、ウクレレなど学ぶとする。ウクレレを弾けるようになれと課題を出されて、いきなりウクレレに触れて何時間も触れたとしても、きっとウクレレを弾けるようにはならない。弾けるようになるには、ウクレレを弾けるようになる為に必要なことを、あげていき小さな課題に落とし込み、それをクリアーしていくことで弾けるようになる。基本コードを数種覚える、ストロークに種類を覚える、短い数種だけで弾けるコード曲を弾けるようにするなどと、いった具合で自分で問題を切り分けることにより、やらなくてはならないこと、やるべきことなどを明確にして、一つの課題を小さく簡単なものにすることで、順をおって学び、成長ができるのである。
問題の切り分けは、何かを解決する為に戦略と言ってもいいし、プログラムで言うところの、ロジックと言ってもいい。要は、人間は小さな単位を積み上げて関連させることで、複雑で難しいことを理解、習得できるということだ。なので、何かを学ぶ、習得する場合には、これ以外にはやり方は基本的にないということだ。問題を切り分けて、簡単な基本と呼ばれるものを学び、それを積み上げ、関連させて複雑なものに発展させるのだ。
何かを学びたい、問題を解決したいと思った時に、挫折してしまう人は、この問題を切り分けるという手法のことを思い出してほしい。
人間が何かを解決、できるようになるには、これ以上の方法は存在しない。人間は複雑で難しいことは、理解・習得できな。小さな単位に分解して理解して扱えるよう、簡略化して初めて理解できるのだ。
問題を切り分けるという概念は、みんな知っているがだが、実際にそれを実践できている人は少ない。実践できていれば、誰もが新しく学ぶもの、習得するものに挫折はしないものだ。
今まで何かを学ぼうとして挫折してきた人は、今一度、この概念を思い出して実践して頂きたい。