何かをできるよになりたい、仕事の成果を伸ばしたいなど人には成し遂げたい様々なタスクがある。そのタスクに対して明確な目標を設定するのは悪くない手であり、多くの人がその方法を取っている。
けれども、いつもその方法がうまく行くとは限らない。単発のタスク、例えば今この時にメールの返信を15分以内にしなければならないなどで上手くいかない等と思い悩む人はいないだろう。
だが、例えば学生で受験に向けて合格するためには、勉強をしなくてならない。そこで科目ごとに明確な目標をたてる人も多いだろう。数学の参考書を一日3ページこなすだとか、この単元を終わらせるだとか言った具合である。
このような目標を建てたところで計画通りにできる人などいるのだろうか。計画は狂うものだから柔軟に対応するなどと言って、計画自体が意味をなさないのに気づかずに行う人や、計画には十分な遊びが必要といって余分な遊び(余白)を設けるが、こちらは時間が経つにつれて計画からズレが大きくなったり、余分な余白を設ける分、効率が悪くなったりしているのに気づかないでいて、計画通りにことを運べていない。
そして計画がズレたり、上手くいかないことで計画の再調整などの作業を何度も繰り返し、繰り返す度に気持ちも萎えて結果として目標としている成果を出せないことが多いのではないだろうか。
この様に明確な目標と計画を建てたのにも関わらず失敗をしてしまうのはなぜなのだろうか。
それは目標に至る計画の進捗に成果を設定しているからである。上記の学生の様に一日数学の参考書を3ページやるだとか言う具合に、成果である3ページを一日の目標にしている事だ。
なぜ、成果を目標にすることが失敗にがってしまうのか、それは単純なことであるがタスクには様々な難易度が存在して、いつも一定とは限らないからだ。それなのに一律の結果を得ようとするところに間違いの元がある。
数学の参考書でも各ページの問題の難易度は異なるのに単純に一日、3ページなどの目標の建て方をしてしまう。
それではどうすればいいんだろうか。それは行動時間を目標に据えることだ。つまり、学生は一日、2時間を数学の勉強に使うと行動目標を設定すべきだったのだ。
なぜ、行動時間を目標にすべきなのか。それは成果を目標にすると一定の成果を得るのが難しく大抵は3日坊主になったり、成果を達成できないことで気分が落ちて集中力が落ちてより成果がでなくなるといった悪循環に陥りやすくなるからだ。
それに比べて行動時間を目標に据えるとどうなるかと言うと、達成しなくてはならないことは目標にした時間を精一杯やりきるだけである。それで例え数学の問題を1ページも解けなくとも問題ないのである。
なぜなら、その時間に真剣に問題に取り組んだその思考の試行錯誤の時間こそ重要なのだからである。加えて、成果を目標にした時などは、気持ちが下がってそのタスク自体をやらなくなったりするに比べて、やっただけ確実に成長ができるのだ。
行動時間を目標に設定するやり方は、成果の時とは逆に、正のループを作りやすくなる。時間を掛ければ掛けただけ能力があがり、より成果があがり自信や気分もあがり取り組むことの心理的な障壁も下がり、いいことずくめになるのだ。
長期的な目標を達成したいのに失敗を繰り返している人は、ぜひ成果を目標にするのではんく、行動を目標にしてタスクを組んでほしい。そうすれば確実に目標達成に近づくだろう。
つまり、突き詰めると何かを成そうと思ったら、どれだけ時間を掛けられるかに掛かっているということだ。いかに時間を上手く管理して、何にどれだけの時間を費やすかの上手さが成功の鍵と言っていい。
何かを身につけたい、成したいなどの自己実現をしたいなら、まずは時間管理こそ学ぶべきではないだろうか。
長期的な目標で失敗しないために行動目標、時間管理を取り入れてはどうだろうか。 では、では、また、、、