毎日の日課として、まず机に向かって仕事を始める前のウォーミングアップを兼ねて、ノートに手書きで何か書くようにしている。
例えば、気になっている、感じていること、ちょっとした考えなどを箇条書き、文章、単語のみなど、とにかく、言葉を手で書くことを重視している。
ちゃんとした文章では無かったり、書き出した単語と単語に繋がりがなかったりと何の為に書いているのだろうと思わないこともないのだが、それを続けいる。
なぜ、やっているかというと手書きで何か一定量を書くと、書いている内に自然と集中できるし、頭が働いてきて仕事に移る準備ができるからである。また、何か負の感情を抱いている時でも、仕事前にその感情を書き出すだけで、一定の精神的な落ち着きを取り戻すこともできるので、上手く仕事を回す為の儀式として定着していった次第でる。
いつもは余っているノートやメモ帳などにボールペンを使用して書いているのだが、毎日使っているのにも関わらず、販促で貰ったボールペンはいつも最初書けない。二、三文字何度も書いて、やっとインクが出てくるといった具合である。
貧乏性なので、今あるボールペンを使い切ってから次のものを使うべきという脅迫観念があるばかりに、描き始めに難があり、書いていても掠れたり、薄かったりと難があるのにも関わらずに、ストレスを感じながらも使うといったことをしていた。
ボールペンの一本のインクでどれ程の分量の文章が書けるのかはわからないが、嫌いなボールペンのインクがいつまでも減らないのだ。毎日使ってはいても、1日5分も使わない。たいした分量を書くわけでもないので一向に無くならないのだ。
書いていて書き味に不快感を感じながらでも使ってきたが、とうとう我慢の限界を感じてシャープペンシルで書くことにした。
シャーペンなどいつ以来に使っただろうか。なんなら学生時代以来に使ったのかも知れないが、今までが書けなかったり、掠れたりするボールペンを使っていただけに、感動するぐらいに気持ちがいい書き味で、書けて当たり前なのだが、物凄く感動してしまった。
なんとなく、大人の文具はボールペンなどと思って、シャーペンを使うことは無くなっていたが、それは間違いだった。
常に一定に書け、書き心地も変わらないのは、シャーペンや鉛筆くらいだろう。ボールペンは紙質、ペン先の形状、持ち手・ペン先の太さでかなり書き心地が変わる。
安いペンだと、最初書けない、掠れるなどもざらにあり、書き手にストレスを与える文具としてあまり有用な代物でないと思わされた。
なので、貧乏性で捨てられなかった販促などで貰ったボールペンを全て捨て、高いブランドもののペンのみを残して処分をすることにした。
書き味が気に入らず、書いていても気分が乗らないなど、マイナスの要因になるボールペンは使わないことに決めた。基本的に使用するのは、シャーペン、鉛筆を使うことにする。
何かを発想したり、学んだりするときにノートに文字を書くが、その書いたもののできが美しく書けると気分が上がり、書くことも学びも楽しくなる。
だが、逆に書いた文字が汚かったり、掠れたり、薄かったりするとやる気が削がれるし、気分も上がらない。
なので、普段使用する文房具はしっかりと自分の気分が上がる良いものを使うべきだと考えを改めた。
私のお勧めは、鉛筆やシャーペンを使うことだ。私のように大人になってからボールペンしか使っていない人など多くいるように思うが、試しにシャーペンや鉛筆を使ってみては如何だろうか。
では、では。