いま一番多くの人に影響を与えている依存症言えば、スマホ依存症である。依存症と呼ばれるものは以前からある。例えば、一昔前、スマホ以前は、テレビ依存症、ゲーム依存症などが社会問題化され、コンピューターが登場してからは、ネット依存症やSNS依存症へと変遷を経て現在は、スマホ依存症である。
スマホ依存症の怖いところは、かつて依存症として社会問題化したものすべてが一つの端末に集約されるというところだ。
一つのスマホには様々なことができ、有益である反面、かつて依存症と呼ばれた様々なことが含まれているために、その怖さや中毒性の高さは他の比ではなくなっている点がやっかいになっている。
例えば、スマホでゲームする人はゲーム依存症だけではなく、現在はソーシャルゲームが盛んなので、単にゲーム依存症だけでなく、付随してSNS依存症、ネット依存症、テレビ(動画)依存症と複合的な依存をして、スマホから手が離すことができない程に依存してしまい、一日中触ったまま過ごし、大半の時間を使ってしまい生活に支障をきたすまでになるという。
そこまでの依存症にはならなくとも、スマホという依存性の高い端末に触れていることに慣れてしまっていると、気分転換にちょっと暇つぶしにとゲームやSNS、ニュース、Youbeを見るなどする人は多いが、気がついたらいつの間にか一時間経っていたなどザラに起きていることを経験した人は少なくないと思う。
スマホの良くないところは、依存してしまい時間を浪費するばかりでなく、ながらスマホが日常的になって、マルチタスクができると錯覚してしまい、それが日常的になることだ。
マルチタスクがなぜいけないかというと、研究によるとマルチタスクができる人というのは2%ぐらいしか存在せず、それ以外の人は能力が低下するからだ。
ながらスマホで歩いていたり、自転車に乗っている人は、著しく認知能力が低下した状態で道を通っているので、事故を起こす危険性が増しているのにも関わらずに、本人にとってはその自覚がないというのは本当に怖いことだ。
近頃は、本当にながらスマホの人が多くて、よく危険に巻き込まれるようなことが多くなってきたので、私自身は外ではスマホを極力さわらないようにしている。
以前なら外で音楽を聞いたりは普通にしていたが、道がいつどこから人にぶつかられたりするかわからないような危険な所に変わってしまった為に、安全のためいつも気配と音をしっかりと捉える為に、音楽を聞くことさえ止めることにしている。
自覚症状がなく危険な行動をするスマホ依存症が増えている。現代人はまずスマホ依存症であることを認めて、公共の場でのながらスマホを止めてもらいたい。
歩きながらや、乗り物に乗りながらでも、スマホを見た所でなんら幸せにはなれない。そればかりか不幸せな結果に至る確率をあげるだけでしかない。どうか、ながらスマホを止めて不幸せになる可能性を潰して、他者を巻き込む可能性を止めてほしいと心底思う。