シュガー・フリー 味覚が変わる体験

 

『あまくない砂糖の話』というドキュメンタリー映画を見てから、シュガー・フリーという砂糖などの糖類を取らないようにするという考え方に目覚めた。

なぜなら、薄々は感じていたのだが、私の体重が増加するのは原因が砂糖である可能性が高いことがこの映画を見て確証に至ったからである。

私の摂っている食事は健康的なものばかりだし、あまり食べ過ぎたりもしないように気をつけているし、甘い炭酸飲料も飲まない。なのに、体重が増加する。それはなぜか、そう甘いものが好きで毎食後に甘い和菓子、ケーキ、クッキーなど摘んでいたのです。また、飲酒も好きでビールの他に甘いサワーをがぶ飲みしていた。これが、原因だったと認識したんです。

食事が健康的で適量を食べていても、食後に甘いものをデザートに摂っていたり、飲酒が好きで甘いサワーを何本も空けていたら、そりゃ太るでしょということでした。

昨年の健康診断でも、血液検査の数値も悪くなって減量してくださいと言われるようになっていた。そこで、この映画を気にシュガー・フリーを実践していくことにした。

とりあえず、毎食後の甘いものを完全にはなくせないので、食べる量を以前の半分以下にして、そこから徐々に減らしていこうということにした。また、飲酒で糖類が多く入っているサワーは飲まないようにして、比較的に糖類が少ないハイボールを飲むことにした。加えて、飲酒量も以前は1.5リットルは飲んでいたものを、1リットルまでにすることにした。

その成果か、甘いものを取らないように意識して減らしてきた結果、甘いもの感受性が以前より増したように感じるようになった。たとえば、納豆のタレが甘く過ぎて不味く感じたり、ポン酢も結構甘いのだと感じたりするようになった。

今まで甘いと感じていなかったものを甘く感じてきたことに驚きを感じた。そしてなんでこんなに甘いんだろと原材料を見ると果糖ブドウ糖液糖というのがタレやあらゆる食品に入っていることを知るにいたった。

砂糖を取らなくなり、甘みへの感受性が増し、お菓子などで取る糖類は美味しく食べれるのに、

果糖ブドウ糖液糖などの人工的に甘みを足した食べ物の甘さは気持ち悪く感じるようになった。以前までのあらゆる種類の糖類を摂っていた時は、なんでも美味しく感じたが、もう添加された糖類は取りたくないと感じるほど不味く感じるようになった。

添加された糖類の食品を食べ続けている限りは美味しく感じるが、一旦取らなくなり、味覚が正常になると不味くなるとは、なんと恐ろしい甘みなんだと思う。食べ続けると美味しいが、健康を損ない。食べ続けなければ不味くなるが、健康ではいられる。

う〜ん、悩ましい。今まで美味しく感じていたものが不味くなるのは、実際に結構ショックであり、食べ方を変えねばならなくなって苦労もした。例えば、納豆でもタレは市販の果糖ブドウ糖液糖が入っていて甘くて嫌だが、甘みが添加されていない普通のしょうゆをタレにしなければいけなかったりと食べ方を変えていかなければならないことが結構あって大変ではあった。

けれども、糖類漬けの生活の時よりも今のほうが遥かに健康的になったからシュガー・フリーは続けていきたいと思っている。体の変化としては、体脂肪、内臓脂肪が落ち、以前はイライラや疲れることが多かったのが、今はさほど疲れることが少なくなったという変化が起きた。体重はあまり減らなかったが、たぶんそれは筋トレをしたので筋肉に変わったからで、体のラインがシュッとして絞れてきたのが自分で感じている。

甘いものってホントに麻薬に近いように思う。食べだしたら止まらなくなる。食べたら食べただけ、もっと食べてくなって、常習化する。以前までの甘いものに狂っていた時期を思い出すと、なんて不摂生な食べ方をしていたのかと、ほんと呆れ返ってしまう。

いまでも少しは甘いものを取るが、食べ過ぎるないように気をつけて量を減らすだけで今は甘いものをコントロールできるようになった。これでやっと自分で自分を管理できる状態である。糖類に自分を管理されていた頃とは違う。自分の管理は自分でするそれが重要だ。