思い出の味、かんころ餅

正月に買った1kgのお餅がまだ残っている。雑煮に入れて食べたりしていたのだが、2月も終わろうとしているのにまだ3分の1ほど残っている。
 子供の頃は、お餅が好きであっという間に食べきっていたの今は中々手が伸びない。そもそも雑煮に入れて食べるのはそんなに好きではなく、単純に焼いて甘辛の醤油だれをつけて海苔で巻いて食べるのが好きだった。
 それなのに今ではやろうとしないのは焼く手間が面倒であるからである。食べたいよりも面倒が先にきてしまうのだ。
 それにタレにつけて焼くにしても、実際にやると網は焦げて餅が張り付いたあとの片付けが面倒でやりたくないからやらずにいる。
 なので、最近の食べ方はお皿に餅と少々の水を入れてレンジで温めて餅を柔らかくして、そこにきな粉と砂糖を混ぜてきな粉餅として食べている。すぐできるし、調理も簡単である。
 しかし、このレシピにもただ一つ問題点がある。皿に溶けた餅が引っ付いて洗うのが大変ということである。これさえ無ければ最高なのにと思ってしまう。
 餅で思い出したのだが、子供の頃、たぶん小学生ぐらいの時によく学校で課外授業で七輪で餅を焼いてもらって食べた記憶がある。その餅が茶色でかまぼこみたいな形をしたものだった。それが凄く美味しかったという記憶が蘇りあれは何の餅だったのか気になり調べたら、『かんころ餅』というものらしいことがわかった。
 かんころ餅は長崎県五島列島の代表的な郷土菓子らしく、サツマイモを乾燥させてもち米と混ぜて餅にしたものらしい。昔は、もち米が高かったのでサツマイモを混ぜることで安く仕上あげられみんな沢山食べられるようにしたのが、始まりらしい。
 食べたくなって近所のスーパーで探したが売ってはなく、ネット注文するほかないみたいだ。
 子供の頃はただの茶色い餅という認識しかなかったので、サツマイモが入っていることや、かんころ餅という名前があることもしらなかった。
 昔は近所のスーパーに売っていたのだろうか。それを先生が持ってきていたのだろうか。それとも先生の実家か何かから送られてきたのを食べさてくれたのだろうか。
 なんにしても、子供の頃に食べた最高のお餅といったら、かんころ餅だと言い切れるぐらいに本当に美味しかったことを記憶している。
 ネットで2,000ぐらいで3本ぐらい入ったものが送料込みで楽天で売っているのを見たので買おうと思っている。
 子供時代の記憶の通りの美味しさを感じるだろうか楽しみである。