記事のタイトル詐欺は日本の文化力の低下か?

最近こんな経験をすることが増えた。ヤフーニュースで気になった記事を読んだのだが、記事のタイトルと内容が合っていないのだ。
 
 私が読んだのは西日本新聞の記事がヤフーで配信されたものだった。ヤフーニュースの13文字のタイトルが、過剰な表現だったり、内容と合っていないタイトル詐欺なんて、炎上したりするので、今回もそういうのだと思った。
 
 なので、この記事の内容とタイトルが合っていないのは、ヤフー側が変えたのかと思ったが、調べたら配信元の記事のタイトルと変わっていないことがわかった。
 
 一体では、どのあたたりが記事の内容とタイトルが違うのかというと、『第6波、減少ペース鈍化なぜ? 専門家が指摘する三つの理由』タイトルでありながら、専門家が語る理由が一つしか記されていないからだ。
 
 なぜ、3つも理由と言っておきながら、1つしか理由を提示しないのか?
 
 ヤフーニュースでは配信元からのニュースを、抜粋で配信しているかもしれないと思い、配信元の記事もチェックしたが、そちらの記事とヤフーに配信されたものは同一のものであった。
 また、配信元の記事に記事の続きは有料会員になったら読めるなどにもなってなかった。なので、本当に3つの理由としながら1つしか理由を挙げないよくわからないものになっている。
 
 配信元には記者の名前と共に記事は出ているが、事前に他のものがチェックしないのだろうか。 
 なんで、あんな記事がでるのか意味がわからない?
 これも一種もタイトル詐欺の一つだろう。読者は3つの理由を知りたくて読み進めるのに1つしか理由を明かさない。
 
 個人ブログや掲示板なんかに書かれた、単なる個人の意見とは違い、ニュースとして事実に即して専門家からの話を記事にしている新聞社の記事がこのようなことになっているのを、わたし自身度々経験している。
 新聞社などのプロでもこのありさまが度々あり、企業配信の自社メディアでWeb記事でも、内容の盗用や間違い、嘘などがあとを絶たない。
 
 インターネットは創成期から信用ならないメディアとして言われながら、徐々に信頼性を担保しようとあらゆる試みがされているが、まだまだ道半ばなようだ。
 
 これがネットの特性なのか、単に現代人の職業人としてのプロ意識の欠如なのかは、判別はできないが、こういったことが日本で多くなっていることに失望を感じる。
 
 ここ30年の経済力の低下と共に文化力や倫理観も落ちているような肌感覚があり、暮らしにくい国になってきてると感じるのは私だけだろうか。
 経済が駄目だとすべてが良くない方向に引っ張られるようになるのは、しょうがないものなのだろうか。今後が心配である。