幸福を「構造」から考える──『幸福の「資本」論』橘玲【読書メモ】


“幸せってなんだろう?”
──そんな問いに、静かに、論理的に答えようとする1冊があります。

それが、橘 玲さんの**『幸福の「資本」論』**。

ただ感情や感性に頼るのではなく、社会と個人の仕組みから「幸福」を設計しようとする視点は、まさに「大人の教養」として読む価値があります。


🔑 幸せに必要な3つの“資本”とは?

本書では、幸福には以下の3つの資本が必要だと説きます。

  1. 金融資本:お金・資産

  2. 人的資本:スキルや知識、働く力

  3. 社会資本:信頼できる人間関係・つながり

この3つのうち、2つがあれば、人は十分に幸せを感じられるというのが橘さんの主張です。


🧩 あなたはどの「人生パターン」?

本書では、3つの資本の組み合わせによって、以下の8つの人生パターンに分類されます:

  • 超充(すべて持ってる)

  • リア充(人的+社会)

  • 旦那(金融+社会)

  • 金持ち(金融+人的)

  • ソロ充(人的のみ)

  • プア充(社会のみ)

  • 退職者(金融のみ)

  • 貧困(何もない)

自分は今どのタイプで、どこを補えばより幸せになれるのか?
人生の「俯瞰マップ」を与えてくれるような本です。


👨‍🦳 レオ・パーソナル世代に響くポイント

この本が「レオ・パーソナル」の読者層──40代・50代の男性に響く理由はこうです:

  • 人生後半の幸福を「構造」で見直せる
    → 感情論や精神論ではなく、ロジカルに「どう整えるか」が語られる。

  • 社会資本(人とのつながり)を意識するきっかけになる
    → 若い頃よりも「孤独」「つながり」の重要性を実感する年代に刺さる内容。

  • これからの人的資本=働く力の戦略を考えるヒントになる
    → 「キャリアを再設計する」視点が得られる。


💬 印象に残ったところ

  • 「幸福とは構造的なものだ」

  • 「人的資本があれば、たとえお金がなくてもリスタートできる」

  • 「社会資本は“信頼”という形で幸福に直結する」

どれも、実際の人生経験に重なる感覚がある。
自分の資本バランスを客観的に見直せるという点でも、価値ある読書体験でした。


📘 本書はこんな人におすすめ

  • キャリアや生き方を見直したい中年世代

  • 人間関係や孤独に悩んでいる人

  • 感情ではなく構造として幸福を考えたい人

  • 人生の“土台”を整えたい人


✍️ まとめ:幸福は「資本の配分」で決まる?

人生の幸福を“資本”という切り口でとらえることで、
「どう生きるべきか」の視野がガラッと変わります。

とくに、これからの時間をどう設計するかを考えたい40代以降の方には、
ただの自己啓発とは違う、構造的な視点の読書として強くおすすめできる1冊です。


💡補足メモ

  • 書名:幸福の「資本」論(幻冬舎文庫などで刊行)

  • 著者:橘 玲(たちばな・あきら)

  • 出版年:2017年

  • ジャンル:ライフデザイン、キャリア、現代社会分析