僕が「消費」の沼から抜け出した、3つのシンプルな基準

 



1. 満足したはずなのに、なぜか虚しい


40代も半ばに差し掛かり、ふと自分の人生を振り返る時間が増えた。

若い頃は、「面白そう」「お得だから」「話題になってるから」と、勢いとノリでお金や時間を使っていたように思う。

けれど、後になって部屋の隅でホコリをかぶったモノたちや、記憶にも残らない“なんとなく”の時間だけが残る。

楽しかったのかもしれないけれど、今思うと、それは「満足」ではなく、ただの**「消費」**だった。

特に30代の僕は、仕事も家庭も忙しく、ほんのちょっとした「自分の時間」を得るために、無意識に時間とお金を使っていた。

暇つぶしのつもりで始めたスマホゲームは、気づけば寝る前や移動中、ちょっとした空き時間まで僕の時間を奪っていた。

夢中になっているときは楽しい。でも、ふと立ち止まって振り返ったとき、「あれ?いったい何が残ったんだろう」と、心に何も残っていないことに気づき、愕然とした。



2. 価値を見極める3つの視点


そんな経験を何度も繰り返して、僕はようやく一つのシンプルな基準にたどり着いた。

それは、これから使う「時間」「お金」が、自分にとって「満足感」を生むか?と問いかけること。

言い換えれば、「時間」「お金」「満足感」という3つの視点から、物事の価値を見極めるということだ。

もちろん、これは当たり前のことのように聞こえるかもしれない。

けれど、この3つを“同時に”意識するようになるまで、僕は随分と遠回りをしてしまった気がする。

目に見える成果や数字じゃなくて、「心の豊かさ」に重きを置くようになったことで、僕の「選ぶ基準」は大きく変わった。



3. スローライフに近づく選択


40代になってから、少しずつ「スローライフ」という言葉がしっくりくるようになった。

たとえば、朝早く起きて、コーヒーを淹れて、ゆっくり本を読む1時間。

この時間には何の生産性もないかもしれない。でも、そこには「満足感」がちゃんとある。

昔の僕なら「時間がもったいない」「もっと効率よく」と考えていただろう。

でも今は、それが“贅沢”だと感じられるようになった。

最近、あるエッセイ集を買おうか迷ったときも、この3つの基準で考えてみた。

その本を読むためには、週末の2時間を使うことになる。その時間、家族と過ごすこともできるし、別の趣味にあてることもできる。

でも、その本は、僕の心に何かを灯してくれるような気がした。

結局、僕はその本を買い、静かな部屋で読んだ。

そしてその夜、「買ってよかった」と心から思えた。

それは、時間もお金も自分の意思で使い、その結果、ちゃんと心が満たされたからだ。



4. 読者へのひとこと・まとめ


これまでの人生で、僕はたくさんの無駄を経験してきた。

でも、その経験があったからこそ、「時間」「お金」「満足感」をバランスよく見つめることの大切さに気づけたのだと思う。

忙しいと、つい「楽だから」「安いから」という理由で選んでしまいがちだ。

けれど、それは必ずしも“満足”とは限らない。

一方で、少し高くても、少し手間がかかっても、「心からよかった」と思えるものには、それだけの価値がある。

不器用な僕だけど、これからも、この3つの基準を大切に、本当に必要なものだけに、ゆっくりと近づいていけたら、それでいいんじゃないかと僕は思う。