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1. 40代、加齢という名の“もどかしさ”
40代に入ってからというもの、自分の体力や気力に変化を感じるようになった。
階段を上ると息が切れ、朝は体が重い。
加齢による変化は仕方ないと思いつつも、どこかで「このまま何もせずに衰えていくのは嫌だな」と感じていた。
そんなある日、自宅でぼんやりYouTubeを眺めていると、ある動画が目に留まった。
若い人たちが、特別な器具を使わず、自分の体だけでアクロバティックな技に挑戦している「自重トレーニング」の動画だ。
それは単なる筋トレではなく、“体の可能性”を広げていくような感覚があった。
2. 完璧を求めない「新しい筋トレ」
もともとインドア派で、散歩や軽いストレッチくらいしか運動してこなかった僕にとって、あの動画はちょっとした衝撃だった。
何よりも魅力的だったのは、出演者たちが特別なアスリートではなく、ごく「普通の人」たちだったことだ。
ガチガチの筋肉自慢ではなく、細身の体でゼロから始め、少しずつ身体を操れるようになっていく。そのリアルな過程が、「これなら自分でもできるかもしれない」と、僕に小さな勇気をくれた。
翌日、思い切って動画で紹介されていた簡単なメニューを真似してみた。
腕立て伏せ、プランク、少しのストレッチ。
たった10分ほどの運動だったのに、驚くほど汗をかいた。
普段どれだけ体を動かしていなかったか痛感すると同時に、「この鈍さを何とかしたい」と強く思った。
思えば20代、30代の僕は、筋トレを「効率」や「成果」で測っていた。
ジムに行って、重い器具を持ち上げ、数値を記録する。
それはそれで一つの楽しみ方ではあるけれど、今の自分には、もう少し穏やかで、自分のペースに合ったやり方が必要だった。
3. 「できない」を楽しむ。体との対話
倒立に挑戦してみても、足はまったく上がらない。
でも、その「できなさ」が面白い。
まるで自分の体と対話しているような感覚だ。
「ああ、今の自分はこうなんだな」「じゃあ、今日はこれくらい頑張ってみよう」。
そんなふうに、自分の体に寄り添いながら、ゆっくりと続けている。
数週間続けてみて、見た目に大きな変化が出たわけではない。
でも、気持ちの面では明らかに変わった。
まず、朝起きたときの体の重さが少しずつ軽くなってきたこと。
そして何よりも、「自分にもまだ伸びしろがある」と感じられることが、すごく嬉しかった。
年齢を重ねると、新しいことに挑戦するのが億劫になることもある。
でも実際は、新しい刺激こそが、自分を前向きにしてくれる栄養なのだと実感している。
動かない日々に少しずつ風を通すような、そんな小さな筋トレ習慣が、僕の日常に新しいリズムをもたらしてくれた。
4. 読者へのひとこと・まとめ
「スローライフ」というと、静かで穏やかな時間を想像するかもしれない。
けれど、その“静”の中に、ほんの少し“動”を混ぜることで、暮らしはもっと豊かに、立体的になる。
筋トレは、他人と比べるものではなく、「昨日の自分」と比べてほんの少し進歩できていれば、それで十分だ。
もし最近、やる気が出ない、何となく気持ちが沈みがち…そう感じているなら、一度YouTubeで筋トレ動画を眺めてみてはどうだろうか。
特別な器具がなくても、広いスペースがなくても、動き始める理由はそこにたくさん転がっている。
不器用な僕だけど、スローに、でも確実に。
体も心も整えていけたら、それでいいんじゃないかと僕は思う。
