1. 10年使うのが当たり前だった頃の話
僕は昭和生まれだ。
ひとつの家電を買えば、10年は使い込むのが当たり前だった。
冷蔵庫も、洗濯機も、テレビも、壊れるまでは使い切る。
そこに愛着が生まれ、長く付き合うのが「モノとの関係」だった。
でも、今の世界は違う。
特にスマートフォンは、その変化の象徴だ。
発売からたった2年でバッテリーが弱り、4年も経てば「古い」と言われ、6年経てばアプリすらまともに動かなくなる。
それはわかっている。
新しいスマホ、便利なアプリ、ハイスペックなパソコン…毎年「これが未来だ!」という製品が登場するたびに、ワクワクする気持ちは確かにある。
でも、そのスピードについていけない自分もいる。
あなたも、そんな風に感じたことはないだろうか?
モノを大切にしたいという気持ちと、時代に取り残されていく焦り。
その間で揺れ動く、もどかしさ。
2. 買い替えを迫る「見えない圧力」
なぜ、こんなにも早く買い替えを迫られるのだろう。
スマホは、もう単なる電話ではない。
僕たちの生活の中心であり、毎日何時間も使う道具だ。
バッテリーが弱って、処理速度が遅くなると、仕事や生活の効率が著しく落ちてしまう。
そして、高機能な新製品が出るたびに、古い機種の不便さを痛感させられる。
一度「快適さ」を知ってしまうと、もう後戻りはできない。
これは、完全にメーカー側のシナリオ通りなんだと思う。
高額な製品でも、使えなくなるから買い換える。
このサイクルが当たり前になってしまった。
僕の中に根強く残っている「せめて5年」「できれば10年」という感覚は、今の時代ではもう通用しないのだろうか。
たった2年の付き合いで「替え時です」と言われても、なんだかしっくりこない。
モノと、じっくりと関係を築く時間がない。
まるで、交際を始めたばかりなのに、すぐに次の相手に乗り換える話を聞いているようで、僕はいつも戸惑ってしまう。
3. 時代遅れだと笑われても、僕は…
確かに、情報化社会では「新しいこと」が武器になる。
新しい端末を使えば、情報収集や仕事の効率も上がる。
2年ごとの買い替えが当たり前になっている人も多い。
それが「正解」だという空気もある。
でも、僕には真似できない。
僕のスマホも、今や動作が遅く、バッテリーもすぐに切れる。
新しい機能が使えないというストレスもある。
でも、それでもまだ「買い替えるには早い」と感じてしまう。
なんというか、「もったいない精神」というか、「物持ちの美学」というか、そういう昭和の感覚が僕の中に深く根付いているのだ。
そんな僕は、もしかしたら時代遅れなのかもしれない。
4. 読者へのひとこと・まとめ
新しいものを手に入れるワクワクと、古き良きものを手放す寂しさ。
スマホの買い替えは、僕にとって、いつも「別れの決断」を迫られるような気がする。
せっかく一緒に時を過ごしてきたのに、たった数年で「もうお役御免」となるのは、やっぱり寂しい。
でも、仕事や生活の効率を考えると、そうも言っていられない。
このジレンマは、きっとこれからも続いていくのだろう。
それでも、僕の願いはシンプルだ。
「高機能で長持ちする、愛着を持てる端末」が、もっと増えてほしい。
モノと長く付き合うという価値観は、決して古臭いものじゃない。
不器用な僕だけど、これからも自分の感覚を大切にして、モノとの付き合い方を丁寧に選んでいけたら、それでいいんじゃないかと僕は思う。
