1. 昔の僕が信じていた「創作の常識」
以前の僕は、ものづくりに携わる人間として、ある種の信仰を持っていた。
「良いものを作れば、必ず誰かが見つけてくれる」
そう信じていた。
文章でも、写真でも、何かを心を込めて作り、発表すれば、その価値は自然と伝わるものだと信じて疑わなかった。
だから、ひたすらに作品の質を磨くことにこだわった。
より深く、より美しく、より説得力のあるものにしようと、一人で黙々と作業に没頭した。
けれど、現実は違った。
僕の作品は、誰の目にも留まることなく、静かにネットの片隅に埋もれていった。
世の中には、僕が「質が低い」と思っていたものが、たくさんの人に読まれ、再生され、愛されている。そんな光景を目の当たりにするたびに、僕は深く落ち込んだ。
「どうして僕の作品はダメなんだろう?」
そう自分を責めて、自信を失くしていく。
良いものを作るという努力は、一体何だったのだろう。そんなふうに、自分自身の価値まで見失いかけていた。
2. 稼げないのは「価値を届ける相手」がいないから
なぜ、僕の作品は評価されないのか。
世の中の「成功者」たちの活動を観察するうちに、一つの答えにたどり着いた。
彼らは、僕が考える「価値の質」とは別の場所で勝負していた。
彼らのビジネスは、**「与える価値×与える相手の数×与える回数」**というシンプルな方程式で成り立っていたのだ。
ブログやYouTubeを考えてみてほしい。
彼らは、本やテレビ番組のような完璧な質のコンテンツを作ろうとはしていない。その代わり、多くの人に、そして繰り返し、情報という「価値」を届け続けている。
もちろん、質の高いコンテンツを作ることは大切だ。
でも、その価値を届ける相手がいなければ、どんなに素晴らしい作品も、誰にも届かない。
僕が陥っていたのは、まさにその罠だった。
価値あるものを作ることと、それを人々に届けることは、まったく別のスキルだったのだ。
僕は、自分の殻に閉じこもり、ひたすら自己満足のために作品を作り続けていたのかもしれない。
3. これからの時代に必要な「価値を届ける力」
昔の僕のように「質さえ良ければ」と信じている創作者は、今もたくさんいると思う。
例えば、出版社から本を出した作家よりも、その内容を薄めてネットに公開したブロガーのほうが稼いでしまう現実。これは、本にはネットのような「拡散力」がないからだ。
価値あるものが誰にも届かないまま埋もれていくのは、あまりにももったいない。
僕たちは、もはや「良いもの」を作るだけでなく、それを直接、人々に届けるためのプラットフォーム作り」にも力を入れなければならない時代に生きている。
SNSやブログ、YouTubeなど、自分自身のメディアを持つこと。
それが、これからの創作者にとって、成功を左右する鍵なのだ。
それは、単に「お金を稼ぐため」だけではない。
自分が生み出した大切な作品を、必要としてくれる人にきちんと届けるための、誠実な行動だ。
4. 読者へのひとこと・まとめ
以前の僕のように、「なぜか上手くいかない」と悩んでいる創作者の方がいたら、一度、立ち止まって考えてみてほしい。
ひょっとして、あなたも、素晴らしい「価値」を抱えながら、それを届ける「術」を知らないだけではないだろうか?
僕自身も、まだその道のりを歩み始めたばかりだ。
それでも、自分の作品を愛し、それを必要としてくれる人に届けたいと願う気持ちは、きっと誰にも負けない。
不器用な僕だけど、今日という一日を無駄にせず、小さな一歩を積み重ねていけたら、それでいいんじゃないかと僕は思う。
